WordPress 画面が真っ白(WSOD)を解決する完全ガイド

WordPressの画面が真っ白 SOSブログ
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Web制作歴29年。Webプロデューサー、Webマーケター、Webディレクター、Webデザイナー、Webエンジニアなど、様々なポジションでWeb制作に携わってきました。

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はじめに:画面が真っ白になっても、データは消えていません!

WordPressのサイトを運営していて、突然画面が「真っ白」になってしまったら、ドキッとしますよね?

この現象は海外では「White Screen of Death(死の真っ白画面)」なんて怖い名前で呼ばれていますが、実はこれ、「プログラムがどこかでつまづいて、エラーメッセージすら出せなくなっている状態」に過ぎません。

決して「サイトが消滅した」わけではないので、まずは深呼吸して落ち着きましょう。正しい手順で一つずつ確認していけば、必ず原因が見つかり、元通りに直すことができます。

この記事では、初心者の方でも迷わずに作業できるよう、簡単なチェックから少し高度な修正まで、すべての解決策を網羅しました。

「この記事を見ればなんとかなる」というお守りのようなガイドとしてお使いください。

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まず最初にやること:状況の確認(トリアージ)

いきなりファイルをいじったり削除したりするのは危険です。まずは「どこがおかしくなっているのか」を整理しましょう。

1.どこが真っ白ですか?

以下の2つを確認してみてください。

  • 読者が見るページ(表側):真っ白ですか?
  • 管理画面(ダッシュボード):ログインできますか?

もし「管理画面には入れる」なら、原因は「テーマ」や「特定のプラグイン」である可能性が高く、解決は簡単です。

逆に「両方とも真っ白」なら、サーバー全体の設定や、WordPressの根本的な部分に問題があるかもしれません。

2.他のブラウザでも見てみよう

Google Chromeでは真っ白でも、Firefoxで見るとエラーメッセージが表示されることがあります。また、ブラウザが古い情報を覚えている(キャッシュ)せいで真っ白に見えているだけのこともあります。

念のため、ブラウザの「シークレットモード(プライベートウィンドウ)」を使ってサイトにアクセスしてみてください。

リカバリーモードを使ってみる

WordPressには、とても便利な「リカバリーモード(復旧モード)」という機能があります。

これは、サイト全体をダウンさせる代わりに、問題のある部分だけを一時停止して、管理画面に入れるようにしてくれる機能です。

1.メールを確認する

画面が真っ白になった直後、サイトの管理者用メールアドレスに「サイトで技術的な問題が発生しています」という件名のメールが届いていませんか?

そのメールには、エラーの原因(どのプラグインが悪いかなど)と、「リカバリーモード」への特別なリンクが書かれています。

そのリンクをクリックすれば、安全に管理画面にログインして、原因となっているプラグインを停止できます。

2.メールが届かない場合の裏技

もしメールが届かない、あるいはメールアドレスが古くて(受け取れなくて)確認できない場合は、手動でリカバリーモードを呼び出す方法があります。

ブラウザのアドレスバーに、いつものログインURLの後ろに以下のような文字を足してアクセスしてみてください。

手動リカバリー用URL:
https://あなたのサイトドメイン.com/wp-login.php?action=entered_recovery_mode

これでリカバリーモードに入れたらラッキーです!もしこれでも真っ白な場合は、もう少し深い部分に原因があります。次のステップへ進みましょう。

犯人探しステップ1:プラグインとテーマを疑う

真っ白になる原因のナンバーワンは、「プラグイン」か「テーマ」の不具合です。管理画面に入れない場合、サーバーの中身を直接操作して解決する必要があります。

※レンタルサーバーの管理画面にある「ファイルマネージャー」またはFTPソフトでサーバーに接続します。

1.プラグインを強制的に止める「名前変更」

プラグインが悪さをしている場合、そのプラグインのフォルダ名を変更してしまうことで、WordPressに「プラグインはないもの」と認識させ、強制的に停止させることができます。

  • ファイルマネージャーまたはFTPソフトでサーバーに接続します。
  • /wp-content/ というフォルダを開きます。
  • その中に plugins というフォルダがあります。
  • このフォルダの名前を、一時的に plugins_old などに変更します。
  • サイトにアクセスしてみてください。もしこれでサイトが表示されたら、原因はプラグインの中にあります!
  • 先ほど plugins_old にしたフォルダ名を、元の plugins に戻します。
  • 管理画面にログインします(全てのプラグインが停止状態になっています)。
  • プラグインを一つずつ「有効化」していきます。
  • あるプラグインを有効化した瞬間にまた画面が真っ白になったら、それが犯人です。そのプラグインを削除しましょう。

2.テーマを強制的にリセットする

プラグインじゃない場合は、今使っている「テーマ」が原因かもしれません。

  • ファイルマネージャーまたはFTPで /wp-content/themes/ フォルダを開きます。
  • 現在使っているテーマのフォルダ名(例: my-theme)を my-theme_old に変更します。
  • WordPressはテーマが見つからないと、自動的に「デフォルトテーマ(Twenty Twenty-Fourなど)」を使おうとします。
  • これでサイトが表示されれば、使っていたテーマに問題があったことになります。

犯人探しステップ2:メモリ不足を解消する

次に多い原因が「メモリ不足」です。スマホでアプリを立ち上げすぎて動作が重くなるのと同じように、WordPressもサーバーのメモリを使いすぎると、プツンと止まって真っ白になります。

「wp-config.php」でメモリを増やす

WordPressの設定ファイルである wp-config.php に一行書き足すだけで、使えるメモリの上限を増やすことができます。

  • ファイルマネージャーまたはFTPで一番上の階層(ルートディレクトリ)にある wp-config.php を探して編集します。
  • /* 編集が必要なのはここまでです... */ という行の直前に、以下のコードを追加します。
define( 'WP_MEMORY_LIMIT', '256M' );

これだけで解決することも多いです。もしこれでダメなら、サーバー自体の制限が厳しい可能性があります。

犯人探しステップ3:見えないエラーを「見える化」する

ここまでやっても直らない場合、何が起きているのかエラーメッセージを表示させる「デバッグモード」を使いましょう。真っ白な画面に「ここが間違っていますよ」というヒントを表示させます。

1.デバッグモードをONにする

先ほどと同じ wp-config.php ファイルを使います。以下の記述を探してください。

define( 'WP_DEBUG', false );

これを、以下のように書き換えます。

// デバッグモードをONにする
define( 'WP_DEBUG', true );
// エラーを画面に出さず、ファイルに保存する設定
define( 'WP_DEBUG_LOG', true );
define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false );

2.ログファイルを確認する

ファイルを書き換えた後、もう一度サイトにアクセスしてエラー(真っ白画面)を発生させます。

その後、ファイルマネージャーまたはFTPで /wp-content/ フォルダを見ると、新しく debug.log というファイルができているはずです。

このファイルを開くと、「Fatal Error(致命的なエラー)」という文字とともに、「どのファイルの何行目が悪いか」が英語で書かれています。これが解決への決定的な手がかりになります。対象のファイルを修正しましょう。

※解決したら、セキュリティのために WP_DEBUGfalse に戻しておきましょう。

その他の「意外な原因」と解決策

ここからは、少しレアなケースや、サーバー環境に起因する問題への対処法です。

1.「メンテナンス中」のまま止まっている

WordPressの更新中に通信が切れたりすると、更新が終わっていないと誤解され、ずっとアクセスできない状態になることがあります。

直し方

ファイルマネージャーまたはFTPで一番上の階層を見て、.maintenance というファイルがあったら、それを削除してください。これだけで即座に直ります。

2.PHPのバージョンが合っていない

サーバーのPHP(WordPressを動かしている言語)のバージョンを「8.0」などに上げた直後に真っ白になった場合、古いプラグインやテーマが新しいPHPに対応できていない可能性があります。

直し方

レンタルサーバーの管理画面(コントロールパネル)にログインし、「PHPバージョン設定」などの項目から、バージョンを一つ前(例:7.4など)に戻してみてください。これで直るなら、バージョン不適合が原因です。

3.ファイルの権限(パーミッション)がおかしい

ファイルの「アクセス権限」設定が間違っていると、WordPressがファイルを読み込めず真っ白になります。FTPソフトで確認・修正できます。

推奨される設定値

  • フォルダ(ディレクトリ): 755
  • ファイル: 644
  • wp-config.php: 440 または 400(他人が見られないように厳しく!)

FileZillaなどのFTPソフトでは、フォルダや右クリックして「ファイルのパーミッション」を選び、「サブディレクトリまで再帰的に適用」にチェックを入れると、一括で修正できます。

4.キャッシュが悪さをしている

サーバー上のキャッシュファイルが壊れているせいで、エラーが起きていることがあります。管理画面に入れない場合、FTPで手動削除します。

直し方

ファイルマネージャーまたはFTPで /wp-content/cache/ というフォルダを探し、その中身をすべて削除します(フォルダ自体は残しておいて大丈夫です)。これで「ゴーストエラー」が消えることがあります。

最後の手段:データベース修復と本体の入れ直し

ここまでやってもダメな場合の「奥の手」です。

1.データベース修復ツールを使う

WordPressには隠し機能として「データベース修復ツール」がついています。

  • wp-config.php に以下の一行を追加します。
    define(‘WP_ALLOW_REPAIR’, true);
  • ブラウザで以下のURLにアクセスします。
    https://あなたのサイトドメイン.com/wp-admin/maint/repair.php
  • 「データベースの修復」ボタンが表示されるのでクリックします。
  • 修復が終わったら、必ず wp-config.php に追加した行を削除してください(誰でもアクセスできてしまうため危険です)。

2.WordPress本体ファイルを入れ替える

WordPressの心臓部(コアファイル)が壊れている、あるいはウイルスに改変されている可能性があります。画像や記事データを消さずに、心臓部だけを新品に取り替える方法です。

  • WordPress公式サイトから最新版のZIPファイルをダウンロードし、解凍します。
  • 【最重要】 解凍したフォルダの中から、wp-content フォルダと wp-config-sample.php ファイルを捨ててください
    wp-content にはあなたの画像やテーマが入っています。これを上書きするとデータが消えます!
  • 残ったファイル(wp-admin フォルダや wp-includes フォルダなど)を、FTPですべてサーバーにアップロードして上書きします。

これで、システム部分だけが新品に入れ替わり、不具合が解消されることがあります。

まとめ:焦らず一つずつ試せば大丈夫!

真っ白な画面になるトラブルは「死の真っ白画面」なんて名前がついていますが、こうやって見てみると、原因は以下のどれかに絞られます。

  • プラグインやテーマの喧嘩
  • メモリ不足
  • ちょっとした設定ミス
  • ファイルの破損

まずは「リカバリーモード」や「プラグインフォルダの名前変更」といった簡単な方法から試し、ダメなら「デバッグモード」で原因を特定する。この順番で進めれば、必ず解決への道筋が見えてきます。

復旧作業は少し怖いかもしれませんが、一つ一つの手順を確認しながら進めれば大丈夫です。あなたのサイトが無事に復活することを応援しています!