「BindupのzipをWordPressで使えますか? 既存テンプレートから地道に作り直さないといけないですか」
この投稿を見たとき、思わず止まりました。選び間違えたあとの人の声です。
ツールを選ぶところで間違えると、途中で「これでは駄目だ」と気づいたときに、作り直しになります。最初からやり直しです。数週間、場合によっては数ヶ月が消えます。
だから、作り始める前に読んでほしい記事です。
移行できない、作り直しになる典型パターン
先に、よくある失敗を3つ書きます。
① ノーコードで始めたが、限界が来た
Wixやペライチで始めて、途中で「ここをもう少し自由に変えたい」と思う。でもツールの制限に引っかかる。しかも他のツールにデータを移せない。結局、1から作り直すことになります。ノーコードの制約については、ノーコードの限界で詳しく書いています。
② WordPressで始めたが、更新する人がいなくなった
WordPressは自由度が高い反面、更新にはログインして管理画面を操作する必要があります。担当者が異動や退職で抜けると、誰も触れないサイトが残る。更新が止まったサイトは、検索順位も下がっていきます。
③ HTMLで作ったが、更新のたびにコードを触らないといけない
HTMLは一枚一枚を自分で書く方法です。ページ数が少ないうちはいいんですが、増えてくるとメニューやフッターの修正が全ページに及びます。ブログのように記事を追加していきたい用途には、向きません。
どれも、最初の選択が目的に合っていなかったことが原因です。
3つの選択肢の決定的な違い
この3つは、得意なことが全く違います。
| WordPress | HTML/CSS(+Astro) | AI制作 | |
|---|---|---|---|
| 更新しやすさ | 管理画面から文字・画像を差し替えられる | コードを直接編集する必要がある | AIに指示して修正する |
| 自由度 | テーマの範囲内で柔軟 | 完全に自由 | AIの出力+自分の修正力次第 |
| 表示速度・安全性 | プラグインが増えるとやや重い。攻撃対象になりやすい | 軽い。静的サイトなら安全性が高い | 生成されたコードの品質による |
| 学習コスト | 管理画面の操作+基本的なカスタマイズ | HTML/CSSの基礎が必要 | AIへの指示力+直す力 |
| 向いている用途 | ブログ、お知らせ、頻繁に更新するサイト | コーポレートサイト、LP、更新が少ないサイト | プロトタイプ、個人サイト、速さ重視 |
表にすると分かりやすいんですが、表だけでは選べません。
迷ったときの決め方:「誰が更新するか」
ツール選びで迷うとき、多くの人は「どれが簡単か」「どれが安いか」で考えます。
でも、私がいつも聞くのは別のことです。
「そのサイト、誰が更新しますか?」
この一問で、だいたい決まります。
パターン1|自分(もしくは社員)が日常的に更新する
→ WordPress
ブログやお知らせを頻繁に更新する商売なら、WordPressが素直な選択です。管理画面があるので、コードを触らなくても文章と写真を差し替えられます。
講座名が、そのままゴールになっています。WordPressで自由にホームページを作成できるようになる講座(全24回・6ヶ月)で、自分で更新できる状態まで持っていけます。
パターン2|更新はほとんどしない、もしくは年に数回
→ HTML/CSS、またはAstro
コーポレートサイトやLPのように、一度作ったらそう頻繁には変えないサイトなら、HTMLで作る方が軽くて安全です。HTMLとCSSの基礎がどこまで必要かについては、HTMLとCSSを今から学ぶのは無駄かで書いています。
特にAstroは、表示速度と安全性を両立できます。WordPressのようにログイン画面がないので、攻撃される心配もありません。速度・安全性を重視するなら、Astroという選択肢があります。
パターン3|誰が更新するか、まだ決まっていない
→ 先にゴールを決める
「とりあえずWordPressで」「とりあえずWixで」と始めてしまうと、さっき書いた作り直しパターンに入ります。
ゴールが決まっていないまま、道具は選べません。講座名がゴールなので、ゴールから逆算して必要なことを大事な順番で学んでいく。この順番が大事です。
よくある質問に、先に答えておきます
「WordPressは時代遅れですか?」
いいえ。世界のサイトの約4割がWordPressで作られています。更新の仕組みとプラグインの豊富さは、他にないメリットです。ただし、すべてのサイトにWordPressが最適というわけでもありません。この話題はweb制作はオワコンかでも掘り下げています。
「AIだけで作れるようになりますか?」
形にするところまではAIでできます。ただ、出力されたコードが意図通りかを判断する力は、別に必要です。AIを「使いこなす」には、基礎が分かっていた方がずっと楽です。AI時代の学び方については、AI時代にホームページ作成を習う意味で書いています。
「途中でツールを変えられますか?」
変えられます。ただし、ノーコードからの移行は基本的に作り直しになります。WordPressとHTML/CSSの間であれば、コンテンツの移行は比較的やりやすいです。
経験者でも、できないところから始められます
すでに何かのツールで作った経験がある方もいると思います。
その場合、できることは確認だけしてざっと飛ばし、できないところから始めます。月謝制なのでレッスン回数を減らす調整も可能です。「最初から全部やり直し」にはならないです。
ツール選びは、方針が決まれば一瞬です
ツールで迷っている時間は、何も生みません。「誰が更新するか」「何のためのサイトか」——この2つが決まれば、選択は自然に絞れます。
WordPressを本格的に学ぶならWordPressで自由にホームページを作成できるようになる講座(全24回・6ヶ月)。AIを使いながら作りたいならAI+WordPress/Astroの講座(全16回・4ヶ月)。
「自分の目的に合う学び方が分からない」という方は、何から学べばいい?——目的別の学習ルートも参考にしてください。
作り直しは時間の損失です。始める前に体験レッスンで方針を決めましょう。
