Instagramだけでいいのかホームページもいるのか——Webサイトが必要な商売・不要な商売

「インスタはやっていても、ホームページは作っていない飲食店が多いですが、やっぱり必要ですか?」
「SNSだけで集客できている気がするのですが、わざわざサイトを持つ意味はあるんでしょうか」

この質問をくれるのは、たいていSNSをちゃんと運用している方です。投稿もしている。フォロワーもいる。お客さんも来ている。

だからこそ迷うんですよね。今うまくいっているなら、ホームページに時間とお金をかける必要があるのかと。

先に書くと、

SNSは出会いの場。サイトは信用と検索の受け皿。役割が違うので、片方では補えない部分があります。

ただし、サイトが要らない商売もあります。その条件も正直に書きます。

目次

SNSだけで困る、具体的な場面

普段は気づかないんですが、困るのはこういうときです。

① アカウントを持っていない人に、見えない

Instagramを見るには、基本的にInstagramにログインする必要があります。あなたのお客さんが全員Instagramを使っているとは限りません。

特に40代以上の方、企業の担当者、遠方から情報を探している人。「◯◯ 地域名」で検索する人は、Instagramではなくブラウザで検索しています。

その検索結果に、あなたの店は出てきますか。

② 過去の情報が探せない

SNSの投稿は、時系列で流れていきます。3ヶ月前のメニュー変更、半年前の営業時間案内。探しに来るお客さんがいても、見つけるのは大変です。

サイトなら、営業時間もメニューもアクセスも、いつでも決まった場所に置いておけます。お客さんが知りたいことに、迷わずたどり着ける。

③ 検索に出ない

「◯◯市 カフェ」で検索したときに、あなたの店が出てくるかどうか。

Instagramの投稿は、Google検索にはほとんど出てきません。SNSはSNSの中で完結する世界です。外から探している人には見えない。

サイトがあれば、Googleの検索結果に出る可能性が生まれます。しかも、一度上位に入れば、投稿し続けなくても見つけてもらえます。

④ 規約変更とアカウント停止のリスク

意外と見落とされがちですが、SNSは他人の場所です。

Instagramのアルゴリズムが変われば、リーチは減ります。規約が変われば、できることが制限されます。最悪の場合、アカウントが停止されることもあります。

アカウント凍結で顧客との連絡手段を失った事例は、実際に少なくありません。自分のサイトは、自分の場所です。誰かの都合で消されることはない。サイトの安全管理についてはセキュリティの基本も読んでおくと安心です。

ホームページが要らない商売

全員がサイトを持つべきだとは思っていません。

こういう条件なら、なくても困りません。

  • お客さんが全員、紹介か口コミで来ている(新規を集める必要がない)
  • 商圏が狭く、お客さんがSNSだけで完結している(地域の常連さんだけで成り立っている)
  • 事業の規模を今以上に大きくするつもりがない

この3つに全部当てはまるなら、サイトにお金と時間を使う優先度は低い。SNSだけでいい。

ただ、1つでも「いや、新規のお客さんも欲しい」「検索からも来てほしい」「将来的には広げたい」と思うなら、サイトは必要です。

SNSとサイトの役割分担

両方持つ場合の考え方を整理します。

SNSサイト
役割出会い・日常の発信信用・検索の受け皿
届く人フォロワー+おすすめで見た人検索した人・URLを知っている人
情報の寿命数日で流れるずっと残る
信用の担保投稿内容で間接的に住所・メニュー・実績が整理されている
更新頻度高い(毎日〜週数回)低い(月1回でも十分)

SNSで出会って、サイトで確認する。これが、お客さんの実際の動き方です。

Instagramで気になったお店を見つけた。でも、メニューの全容が分からない。営業時間も最近の投稿に見当たらない。「◯◯ メニュー」で検索したら、サイトが出てきた。——この流れが自然に起きるようにしておくのが理想です。

16年間営業ゼロ——サイトだけで会社を回してきた話

私は16年間、新規のクライアント獲得のための営業活動を一切していません。広告も打っていない。Webサイトだけで会社を回しています。

一時期、営業の社員を雇ったこともあります。でも、思ったような成果は出ませんでした。むしろサイトの方が強かった。

検索で見つけてもらい、サイトを読んで「この人に頼みたい」と思ってもらう。この仕組みが一度できてしまえば、営業は要りません。問い合わせが殺到して2ヶ月以上待ってもらう状態が1年近く続いたこともあります。

これは私の本業の話で、教室とは別です。ただ、サイトが営業の代わりになりうるということは、20年の実データで証明されています。実際に成果を出しているクライアントの事例もあります。(詳しくは集客できるホームページの考え方で書いています。)

もう一つ。私が最初に作ったのは、好きなミュージシャンのファンサイトでした。1990年代の話です。SNSもLINEもない時代に、そのサイトには常時1000人ぐらいの人が集まっていました。

ファンがファンを呼んで増えていったんです。検索エンジンに登録されて、検索で見つけた人がまた広めてくれた。

集客の原理は、30年前から変わっていません。見つけてもらう手段が検索で、広がる手段が口コミ。SNS時代になっても、検索と口コミの構造は同じです。「見つけてもらう場所」にサイトが必要だ、というだけの話です。

小さく始めるなら、1ページで十分です

「サイトが必要だ」と分かっても、いきなり5ページも10ページも作る必要はありません。

1ページに、これだけ入っていれば十分です。

  1. 何の店か——3秒で分かるように
  2. 何ができるか——商品やサービスの一覧
  3. 場所と行き方——地図と住所
  4. 営業日と時間——定休日も
  5. 連絡先——電話番号かお問い合わせフォーム
  6. SNSへのリンク——日常の様子はそちらで

この1ページがあれば、検索で見つけてもらう入口ができます。SNSで知った人が確認に来る場所もできる。

そして、余裕ができたら少しずつ増やしていけばいい。お客さんの声、こだわり、スタッフ紹介。最初から完璧なサイトを作ろうとしなくていいんです。

サイトが要らないなら、そう言います

ここまで読んで、「やっぱりSNSだけでいいかな」と思った方もいると思います。

それでいいなら、それが正解です。

私が体験レッスンで最初に聞くのは「どうなりたいか」です。その答えによっては、「今はサイトより、SNSに力を入れた方がいい」とお伝えすることもあります。不要なものを勧める理由がないので。

逆に、「検索から新規のお客さんを集めたい」「ちゃんとした印象を持ってもらいたい」「SNSが止まっても困らないようにしたい」——そういう目的があるなら、サイトを作る意味は確実にあります。

初めて自分のお店のサイトを作りたい方は、「WordPressで簡単なホームページを作成できるようになる講座(全16回・4ヶ月)」が合います。すでにSNSで集客はできていて、サイトで仕組み化したい方は、「社長さんが会社のホームページを自分で作成できるようになる講座(全24回・6ヶ月)」もあります。

あなたの商売にサイトが必要かどうかから相談に乗ります。不要ならそう言います。

「自分の目的に合う学び方が分からない」という方は、何から学べばいい?——目的別の学習ルートも参考にしてください。

まずは体験レッスンにご参加ください

ホームページを作れるようになりたい。でも、何から始めればいいか分からない。そんな、あなたのための教室です。

基礎からしっかり学んで、自分で作れるようになりたいですか?

AIを使って、上手に作れるようになりたいですか?

まずは、体験レッスンで「どうなりたいか」を聞かせてください。

画面の向こうの先生と、机でレッスンを受ける生徒

体験レッスンに申し込む

この記事を書いた人

コナン先生(小南邦雄)
コナン先生(小南邦雄)

Web制作歴・Web運用歴30年(1996年〜)
Webプロデューサー、Webディレクター、Webコンサルタント、Webマーケター、Webデザイナー、講師、AIディレクターなど、さまざまな立場でWeb制作・Web運用に携わる。

Webデザインコンテストでグランプリ受賞、大手企業・有名企業・地方自治体のサイトや広告制作多数、アフィリエイトサイトで1600万円以上の報酬獲得、120万円超のホームページプロデュースが予約2ヶ月待ち、ストアカでは115名を指導し平均評価4.98・ゴールドバッジ獲得などの実績あり。

自社サイト10サイト以上、クライアントサイトを含めると20サイト以上を運用中。

体験レッスン