「いろんなサイトを見たのですが、私の画面には書いてある項目がありません」
この相談、ものすごく多いです。
解説記事の通りにやっているのに、動画を見ながらやっているのに、自分の画面と違う。ボタンの場所が違う。メニューの名前が違う。そもそもそのメニューがない。
これ、あなたの操作ミスではありません。
画面が違って見えるのには、ちゃんと理由があります。そして、原因の9割は4つのパターンに集約されます。
原因の9割は、この4つです
1. WordPressのバージョンが違う
解説記事が書かれたのが2年前なら、そのときのWordPressと今のWordPressは違います。管理画面の構成が変わっていることもあるし、メニューの名前が微妙に変わっていることもある。
解説記事に「2024年1月時点」と書いてあったら、まずそこを確認してください。日付が古ければ古いほど、画面が違う可能性は高くなります。
あなたのWordPressのバージョンがアップデートされずに古いままの場合もあります。
2. テーマが違う
これがいちばん多い原因です。
WordPressは「テーマ」という着せ替えのようなもので見た目や機能が大きく変わります。CocoonとSwell、LightningとSnow Monkey——テーマが違うと、管理画面の項目まで変わります。
制作会社に作ってもらったホームページの場合、オリジナルのテーマとして作っている場合も多いです。
解説記事が「外観 → カスタマイズ → ヘッダー」と書いてあるのに、自分の画面に「ヘッダー」がない。それは、その解説記事が別のテーマの画面で説明しているからです。
テーマが違えば、画面が違って当たり前なんです。
3. ブロックエディタとクラシックエディタの違い
2018年より前の解説記事に出てくる編集画面は、今の画面と全く違います。
昔は「クラシックエディタ」と呼ばれる、ワープロのような画面でした。今は「ブロックエディタ」という、ブロックを積み重ねて作る画面です。見た目も操作も全くの別物です。
あなたのホームページのWordPressが古かったり、クラシックエディタ(プラグインでクラシックエディタにできる)になっている場合もあります。
解説記事を見て「自分の画面と全然違う」と感じたら、まずエディタの種類を確認してください。
4. ユーザー権限が違う
WordPressには「管理者」「編集者」「投稿者」など、いくつかの権限があります。権限によって、見えるメニューが変わります。
会社のWordPressを触っている方に多いのがこれです。「管理者」でログインしていないと、表示されないメニューがかなりあります。
制作会社に作ってもらったホームページの場合、誤操作をしないように、意図的にメニューが非表示にされている場合もあります。
詰まったとき、原因を特定する手順
「画面が違う」ことは分かった。でも、上の4つのうちどれが原因か、どうやって特定するのか。手順を書きます。
ステップ1:解説記事の「テーマ名」と「日付」を確認する
まず、その解説記事がどのテーマの画面で書かれているかを見てください。
記事の冒頭や見出しに「Cocoonの場合」「Swellでの手順」と書いてあれば、自分のテーマと一致しているか確認する。一致していなければ、その記事は参考になりません。自分のテーマ名で検索し直してください。
日付も同じです。2年以上前の記事は、情報が古い可能性が高い。
ステップ2:「自分のテーマ名 + やりたいこと」で検索する
ここが重要です。
「WordPress 固定ページ 追加」ではなく、「Cocoon 固定ページ 追加」と検索してください。テーマ名を入れるだけで、出てくる記事の精度が全然違います。
ステップ3:ブラウザの検証ツールで確認する
CSSを変えたのに反映されないとき、画面上で右クリックして「検証」を選んでください。
表示されるパネルの中に、今その要素に適用されているCSSが全部見えます。自分が書いたCSSが一覧の中にあるかどうか、まずそこを確認する。
見つからなければ、セレクタが合っていません。テーマが持っている元のCSSと、自分が書いたCSSの「名前(セレクタ)」がずれている。これは、WordPressの既存テーマをカスタマイズするときに必ず起きることです。
見つかっているのに効いていない場合は、もう一段深い話になります。CSSの仕組みを理解する方法で書いています。
ステップ4:AIに画面の状況を伝えて聞く
最近は、ChatGPTやClaudeに「こういう画面でこうしたいのに、ここが違う」と伝えると、かなり的確な回答が返ってきます。
コツは、状況を具体的に伝えることです。
「WordPress 6.8、テーマはCocoon、固定ページの編集画面でヘッダー画像を変えたいのですが、解説記事にある『ヘッダー画像設定』というメニューが見当たりません。管理者でログインしています。」
テーマ名、WordPressのバージョン、やりたいこと、自分の画面にないもの——この4つを書くと、AIの精度は格段に上がります。
それでも独学でやる気・できる気が消耗する理由
ここまでの手順を読んで、「なるほど、これなら自分でもできそう」と思った方もいるかもしれません。
実際、この手順でほとんどの詰まりは解決できます。
ただ、ひとつだけ独学では埋まらないものがあります。
「合っているか確認してくれる人がいない」。
検索して、試して、画面が変わった。でも、「これで本当に合っているのか」が分からない。もしかしたら、たまたま表示が直っただけで、やり方が間違っているのかもしれない。
この「不安のまま進む」状態が積み重なると、やる気やできる気が消耗します。1回なら気にならなくても、5回、10回と続くと、手を動かすのが億劫になってくる。
詰まること自体は問題ではないんです。詰まったとき、「これで大丈夫ですよ」と言ってくれる人がいるかどうか。そこの差は、正直なところ大きいと思っています。独学で進めるべきかどうかは独学かスクールかで詳しく書いています。一度挫折した経験がある方は挫折からの再スタートもあわせて読んでみてください。
専門用語が分からないときの整理
WordPressの解説記事を読んでいると、当たり前のように出てくる基本の言葉があります。「サーバー」「ドメイン」「テーマ」「プラグイン」——WordPressでホームページを作る人には当たり前すぎて解説もありませんね。
4つだけ、日常の言葉で書きます。
| 用語 | 日常で言うと |
|---|---|
| サーバー | インターネット上の「土地」。ホームページを置く場所 |
| ドメイン | その土地の「住所」。〇〇.com のような文字列 |
| テーマ | 家の「内装セット」。見た目と一部の機能が変わる |
| プラグイン | 家の「家電」。必要な機能を後から足す |
「あ、サーバーって土地のことか」ぐらいの理解で十分です。ホームページを作成していると、専門用語がたくさん出てきます。でも、全部覚えようとしなくて良いです。必要になったとき、検索したり、AIに聞いたりしたら良いです。
WordPressを学ぶ講座は3つあります
WordPressではじめてホームページを作りたい方にも、WordPressを使いこなせるようになりたい方にもおすすめです。
- WordPressで簡単なホームページを作成できるようになる講座
- WordPressで自由にホームページを作成できるようになる講座
すでにWordPressのホームページを運用していて、自分で自由に更新できるようになりたい方には、と言う講座もあります。
- 目の前のホームページを自由に更新できるようになる講座
どの講座でも、一緒に画面を見ながら進めます。詰まったらその場で一緒に解決します。「合っているか分からない」まま進むことはありません。
「自分の目的に合う学び方が分からない」という方は、何から学べばいい?——目的別の学習ルートも参考にしてください。
今まさに詰まっている画面があるなら、それを体験レッスンで一緒に開いて解決しましょう。
