「デザインとかセンスがないんですけど、大丈夫ですか?」
この言葉は、体験レッスンの前のメッセージや体験レッスン時にいただくことがとても多いです。
知恵袋でも「創造力は乏しいのですが、それでもwebデザインはできますか」という質問が多く投稿されています。
デザインセンスがなくても、ホームページは作れます。そして、センスがなくても「プロっぽく見えるサイト」は作れます。なぜなら、プロっぽさの正体はセンスではなくルールだからです。
センスの正体は、再現可能なルールの集合です
「センスがある」と言われるデザインを分解すると、やっていることは決まっています。
- 余白を十分に取る
- フォントの種類を2つ以下に絞る
- 色を3色以内にする
- 要素の端を揃える
- 文字の行間を広めにする
これだけです。
センスがある人は、これを感覚的にやっています。でも、感覚がなくても、ルールとして知っていれば同じ結果が出ます。センスは、生まれつきの才能ではなく、知っているかどうかの問題なんです。
読み幅と余白を直した例を見てください
ここで、ひとつだけ実際に見てもらいたいものがあります。
Before

- 文章が画面いっぱいに長く並んでいる
- 写真は文章より幅が狭く、左右が空いている
- 行間が狭く、要素の間隔も詰まっている
After

- 見出し・写真・本文を中央に寄せて、幅を揃えた
- 文章を短い行に折り返した
- 行間と、要素のあいだの余白を広げた
内容は1文字も変えていません。フォントも色も画像も同じ。変えたのは、読み幅と余白と行間だけです。
それだけで、見た印象がまるで違います。
行の長さと余白が揃うと、読み手の目が「次にどこを見ればいいか」迷わなくなるんですよね。迷わせないことが、実は読み進めてもらう条件になります。
デザイン力では勝てなかった——コンテストの話
2000年のことです。エイベックス主催のWebデザインコンテストに応募しました。一次審査を通過したのは218人。その中から、グランプリをいただきました。テレビや雑誌でも取り上げてもらえました。
ただ、正直に書きます。当時の私は、デザイン力ではプロのデザイナーに敵わなかった。技術力ではプロのエンジニアに敵わなかった。
じゃあ、どこで戦ったのか。
コンテストの趣旨は何か。審査する人は誰か。どんなホームページを期待しているか。どんなものを作れば、期待以上に喜んでもらえるか。
そんなことばかりを考えて作りました。
私の強みは、デザイン力でもプログラミング力でもありませんでした。コンテンツ力だと思いました。見た人の心を動かすもの、見た人に喜んでもらえるもの、見た人をファンにするもの。それを作る力です。この「魅せる」の考え方は30年かけて気づいたことで詳しく書いています。
218人の中にはプロのデザイナーもエンジニアもたくさんいました。2位以降の受賞者はみなさん、本職のプロでした。
それでも私がグランプリを取れたのは、見た目のかっこよさではなく、「誰のために、何を伝えるか」を徹底的に考えたからだと思っています。
AIでデザインの弱点を克服できた
話を今(2026年)に戻します。
2000年に私が感じていた「デザイン力ではプロに敵わない」という弱点は、25年間ずっとありました。
それが、AIで完全に克服できました。
AIに指示を出すと、かなりのレベルのデザインが出てきます。配色も、レイアウトも、フォントの組み合わせも。プロのデザイナーと同じ水準とは言いませんが、「素人っぽさ」は完全に消えます。
適切な指示を出せるようになると、AIが作るデザインをプロのデザイナーと同じ水準にまで引き上げることもできます。
具体的な直し方は素人っぽいサイトの原因と対策で書いています。
つまり、今はこういう状態です。
かっこよく作れるに越したことはないし、それは強みになります。でも、かっこよく作れる人は何万人もいる。AIを使えば、もっと増える。
これからは、どういうものを作ればいいかが分かっていることが大事。正しい判断、正しい指示ができることが大事。
その上に「見てもらえるものを作る力」を載せられるかどうか。そこで差がつきます。
センスより「何を伝えたいか」が強い
これは私がずっと思っていることですが、ホームページで本当に強いのは「何を伝えたいか」を持っている人です。
商売をしている方。お店を開いている方。長年の経験がある方。伝えたいことがある方。
こういう方は、デザインのセンスがなくても強い。なぜなら、ホームページの中身——文章、写真、商品の説明——は、本人にしか書けないからです。
文章の書き方に迷ったときはキャッチコピーが書けない人のための文章術も参考になります。
制作会社に頼んだら、きれいなサイトは作ってもらえます。でも、商売の中身を一番知っているのは本人です。お客さんの悩みを一番分かっているのも本人です。
だから、経験のある大人ほど強いんですよね。
デザイナーになりたい訳ではないはずです
デザインを仕事にしたい人——つまり、人から頼まれてデザインを作る側になりたい人は、やはりそれなりにデザインの勉強は必要です。ルールだけでは足りない場面が出てきます。
ただし、自分の商売やお店のサイトを作りたいだけなら、デザインの勉強はそこまで要りません。ルールを知って、AIに手伝ってもらえば、十分に見栄えのするものが作れます。
あなたの段階に合った講座があります
すでに何か作っていて「もう少しかっこよくしたい」「ちゃんとしたものにしたい」と思っている方には、目の前のホームページを自由に更新できるようになる講座がおすすめです。
まだ何も作ったことがない方は、WordPressで簡単なホームページを作成できるようになる講座などもおすすめです。
「自分の目的に合う学び方が分からない」という方は、何から学べばいい?——目的別の学習ルートも参考にしてください。
センスの話は一度忘れてください。ルールだけで整うところまでは、すぐに到達できます。
もっと詳しい話を聞きたい方は体験レッスンにお申し込みください。
