「web制作はオワコン」は本当か——市場の実際と、今から始めて成立する条件

「ズバリ、webサイト制作はオワコンですか?」

検索すると、こういう言葉がたくさん出てきます。「webデザイナー 飽和」「ホームページ制作 今から 遅い」。

始めようかどうか迷っている人にとって、これは足を止める言葉です。

消滅はしていません。ただ、二極化しています。

目次

オワコン論の根拠を、3つに分けて見ます

「オワコン」と言われる理由は、だいたいこの3つに集約されます。

① 単価が下がった

これは事実です。クラウドワークスで5万円のホームページ制作案件に50人以上が応募している。5000円で更新する仕事でも、応募者が殺到して取れない。そういう仕事は確かに厳しくなりました。

② ノーコードで作れるようになった

WixやSTUDIOなど、コードを書かなくてもサイトが作れるツールが増えました。「プロに頼まなくても、自分で作れるじゃないか」という声は増えています。

③ AIが自動で作るようになった

日本語で指示を出せば、AIがHTMLもCSSも書いてくれます。「人間が手で書く仕事はなくなるのでは」という予測もあります。

起きているのは「消滅」ではなく「二極化」

この3つの根拠、どれも間違ってはいません。ただ、それぞれに「見えていない部分」があります。

① 下がったのは「単純制作」の単価

単純に制作するだけの仕事——下請け、孫請け、ただの作業——は、単価が非常に低い。しかもAIの仕事にどんどん置き換わっています。仕事自体が激減しています。

一方で、提案ができる人の単価は下がっていません。「作るだけ」ではなく「何を作るか」から一緒に考えられる人。クライアントのビジネスを理解して、成果につなげる設計ができる人。こういう人は、むしろ選ばれています。

② ノーコードで足りる人は、もともと外注していなかった

ノーコードが奪っているのは、「簡単なサイトを安く頼みたい」という層の仕事です。その層の仕事は、最初から単価が低かった。ノーコードがなくても、別の安い方法に流れていた仕事です。

③ AIが代替するのは作業であり、判断ではない

AIは確かに優秀です。ただ、現状ではサイト制作の自動化はごく一部にとどまっています。私の見立てでは、数年で3割程度まで自動化が進むかもしれません。でも残り7割には、人の確認と修正が必要です。AIが作ったものを「これでいいか」と判断できる人は、むしろ必要とされます。AI時代に学ぶ意味については、AI時代にホームページ作成を習う意味で詳しく書いています。

安い仕事は消えた。では、何が残っているのか

二極化を整理します。

消えていく側:

  • 指示書どおりに作るだけの仕事
  • テンプレートを少し変えるだけの仕事
  • 単価を下げて数で回す仕事

残っている側:

  • クライアントのビジネスを理解して提案する仕事
  • サイトの公開後も改善を続ける仕事
  • 成果を出すための設計・ディレクションができる仕事

作れるだけでは、選ばれるのは難しい。ホームページを作れる人は世の中に何万人もいます。長い人で30年、10年以上の実績がある方もたくさんいる。

そこに今から入って、どうやって選ばれるようになるか。本当の問いはここです。「作れるようになった」にも段階があります。詳しくはゴールの4段階で整理しています。

今から入って成立する立ち位置

では、今から始めて仕事にするのは無理なのか。そうは思っていません。

成立する立ち位置は、あります。

1. 地域密着

地元の飲食店、美容室、クリニック、習い事教室——こういう商売のサイトは、大手の制作会社がカバーしきれません。地域の事情を分かっている人が、顔の見える関係で作る。これは今でも成り立ちます。

2. 業種特化

「飲食店のサイトなら任せてください」「習い事教室のサイトならノウハウがあります」——こう言える人は強い。同じ業種のサイトを複数手がけると、成功パターンが見えてくるからです。

3. AIを活用して速い

AIを使いこなせると、制作のスピードが上がります。今から始める人がAIをフル活用すれば、5年・10年やってきた人より数段進んだ状態になれる可能性があります。古いやり方しか知らない人を、一気に抜き去れる。

4. 自分の商売と兼ねる

これがいちばん堅実かもしれません。自分の店や会社のサイトを自分で作って運用し、その過程で身についたスキルを使って、知り合いのサイトも手伝う。副業としてなら、月1〜2万のサイトを3つ、4つ、5つと作って、月10万も可能だと思っています。

ただし、ちゃんとノウハウを持って取り組まないと全く稼げないし、時間の無駄になります。ここは正直に言っておきます。

「オワコンかどうか」は、問いの立て方が違う

問題は「web制作が終わったかどうか」じゃないんです。「作れるだけ」の仕事は減った。でも「成果を出せる人」は足りていない。

だから、今から始めるなら「作れるようになる」だけで止まってはいけない。その先——提案できる、改善できる、成果につなげられる——ここまで行くつもりで考えてほしいんです。

逆に言えば、そこまでやるつもりがあるなら、今からでも遅くはない。技術の進化がここ数年で落ち着いていること、AIという強力な道具が使えること。タイミングとしては、悪くないと思っています。技術の変遷については、技術変化にどう対応するかでも書いています。

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どちらの講座も、作る力だけでなく、成果を出すための考え方や営業の仕方まで含まれています。

「自分の目的に合う学び方が分からない」という方は、何から学べばいい?——目的別の学習ルートも参考にしてください。

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画面の向こうの先生と、机でレッスンを受ける生徒

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この記事を書いた人

コナン先生(小南邦雄)
コナン先生(小南邦雄)

Web制作歴・Web運用歴30年(1996年〜)
Webプロデューサー、Webディレクター、Webコンサルタント、Webマーケター、Webデザイナー、講師、AIディレクターなど、さまざまな立場でWeb制作・Web運用に携わる。

Webデザインコンテストでグランプリ受賞、大手企業・有名企業・地方自治体のサイトや広告制作多数、アフィリエイトサイトで1600万円以上の報酬獲得、120万円超のホームページプロデュースが予約2ヶ月待ち、ストアカでは115名を指導し平均評価4.98・ゴールドバッジ獲得などの実績あり。

自社サイト10サイト以上、クライアントサイトを含めると20サイト以上を運用中。

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