「AIでサイトが作れるようになったらしい」
そういう話は、もう何度も聞いたと思います。
でも、実際にどう使っているのかを見せてくれる人は、ほとんどいません。
「AIを活用しましょう」「プロンプトを工夫しましょう」——言葉は並んでいるけれど、現場で本当に使っている人の実際の進め方が出てこない。
だから今日は、私の実際の制作体制をそのまま見せます。
私のAIチーム
私は今、6人のAIと一緒にサイトを作っています。
| 役割 | やっていること |
|---|---|
| リサーチャー | 市場調査、競合分析、ターゲットの悩みの調査 |
| デザイナー | サイトのデザイン案の作成、画像の生成・加工 |
| エンジニア | HTML/CSS/JavaScriptのコーディング、WordPressの実装 |
| コピーライター | キャッチコピー、リード文、本文の下書き |
| WordPress操作 | 記事の投稿、プラグインの設定、サイトの更新 |
| マーケティング | SEO施策の提案、アクセス解析のサポート |
そして、ディレクターが私です。
これは比喩ではありません。実際にCursorやClaudeを使い分けて、それぞれの役割でAIに指示を出し、チームのように動かしています。
優秀な人材を確保できた、という感覚に近いですね。
何が変わったか——数字で見る
このチーム体制にしてから、はっきり変わったことが3つあります。
① 制作時間が3分の1から4分の1になった。
以前は1つのサイトを作るのに、数週間かかっていました。今は同じクオリティのものを、数日で作れます。リサーチからコーディングまで、AIが下地を作ってくれるから、私は判断と調整に集中できるんです。
② 外注する必要が一切なくなった。
以前は、デザインはプロのデザイナーに、コーディングはエンジニアに、ライティングはライターに外注していました。今は全て、私とAIのチームで作ることができます。
外注のやり取り、納品待ち、修正依頼——そこにかかっていた時間とコストがゼロになりました。
③ 制作のクオリティもアップした。
これは意外に思うかもしれません。AIが書いたものは品質が低い、というイメージがあるかもしれない。
でも実際は逆でした。私自身がディレクターに徹することで、全体の質が上がっているんです。
以前は、自分でデザインも書いて、コードも書いて、文章も書いて、全部やっていました。全部できるけど、全部が得意なわけではない。
正直に言うと、Webデザイナーのように上手にデザインができない。エンジニアのようにプログラムが書けない。ずっと弱点だと思ってきました。
AIを味方にしたことで、デザインとプログラミングの弱点を克服できました。
デザインはAIに任せて、コーディングもAIに任せて、私は「何を作るか」「誰に届けるか」「どう伝えるか」だけを考える。そこが私の強みなので。
「使う」と「率いる」は違う
多くの人は、AIを「使う」ものだと思っています。ツールとして使う。便利な道具として使う。
でも、私がやっているのは「率いる」です。
| AIを「使う」 | AIを「率いる」 | |
|---|---|---|
| やること | AIに聞く。出てきたものを使う | AIに役割を与え、チームとして動かす |
| 判断 | AIに任せる | 人間がする |
| 質の管理 | 出てきたものを受け入れる | ディレクターとしてチェックし、やり直させる |
| 結果 | そこそこのものが、速くできる | 高品質なものが、速くできる |
AIに「サイトを作って」と丸投げしても、まともなサイトにはなりません。
でも、「このターゲットに向けて、この構成で、このトーンで、ファーストビューはこう作って」と指示すれば、AIは的確に動きます。
問題は、その指示が出せるかどうかです。
指示を出すには、何が正解かを知っている必要があります。 デザインの基本、コーディングの構造、文章の書き方、マーケティングの原理——これらを知った上で指示を出す。だから精度が出る。
つまり、AIを率いるには、基礎が要るんです。
50代の非エンジニアが、AIでサイトを更新している
私の教室に通っている50代の生徒さんの話をします。
この方は「ホームページ作成を仕事にして食べていけるようになる講座」を受講中です。
HTMLやCSSの書き方やWordPressの使い方は、最初の方にサクッと終わらせました。基礎を長々とやるのではなく、実際にいくつものサイトを作る実践を通して、どこが難しいのか、どこに時間がかかるのか、どういうときに困るのかを体感してもらった。
そして今、AIを活用して、サイトのデザインを制作したり、成果を生むためのコンテンツを作ったり、AIとのチャットだけでサイトを更新したり、記事を投稿したりができるようになっています。サムネイル画像なども同時に作成できる。
50代で、エンジニアではない方が、ここまでできるようになっている。
ポイントは、「AIツールの使い方」を教えたのではないということです。基礎を身につけた上で、AIを率いる側に立ってもらった。 だから、AIが出してきたものが正しいか間違っているか、自分で判断できる。
Cursorは、エンジニア向けのツールではありません
「Cursor」と聞くと、エンジニア向けのAIツールだと思われがちです。
そんなことないんです。非エンジニアでも使えるようになります。
使えるようになると、Cursorだけでもなんでもできるようになるんです。
必要なのは、始めの導入と、使い方や考え方、AIの癖と上手な付き合い方を教えてもらうこと。ただ、AIの活用を教えてくれる教室はまだ少ないのが現状です。
「癖」と「付き合い方」——AIは道具ではなく、相手なんです。得意なこと、苦手なこと、ときどきやる間違い、上手に動いてもらうためのコツ。それを知っていれば、非エンジニアでも十分に使いこなせます。
私のレッスンでは、毎週最初の10分で、私がその1週間でAIをどう活用したかを共有しています。どんな仕事をして、どんなふうにAIに指示を出して、どんなアイデアを形にしようとしたか。考え方、やり方、つまずきポイント、成果を丸ごと共有する。
生徒さんからは「こんな使い方もできるんだ」「こういうふうに使えばいいんだ」という声をもらっています。
教材ではなく、現場の話です。先週の現場が、翌週の教材になる。
AIに人格を与えて秘書にしている話
レッスンの冒頭10分で話した内容で、生徒さんがこう書いてくれたことがあります。
「先生がAIに人格を与えて秘書にしているというのと、実際に動かしているところを見せていただき驚きました。会話ログもかなり面白かったです。ここまで育っているのを見ると、自分も秘書として欲しくなっちゃいました。」
AIとの付き合い方は、年々進化しています。今、この瞬間が最も古い状態です。来年にはもっとできることが増えている。
だからこそ、今から学んでおく価値がある。(AI時代に習う意味でも詳しく書いています)
ここ数年で、Web制作の技術は落ち着いてきています。あまり新しく学ぶことがなくなってきた。今のうちにまとめて身につけてしまうのは、良いタイミングです。
しかも、今から始める人には大きなアドバンテージがあります。AIをフル活用することで、5年、10年やってきたWebデザイナーよりも数段進んだ状態になれる可能性がある。
これは煽りではなく、私が30年見てきた時間感覚からの判断です。
「AIチームのディレクター」になるために学ぶこと
最後に、何を学べばいいかを整理します。
ステップ1:基礎を持つ
HTMLとCSSの構造を理解する。WordPressの仕組みを知る。AIが出したものが正しいかどうか、判断できるだけの知識を持つ。
完璧に書ける必要はありません。「これは合っている」「これは違う」が分かればいい。
ステップ2:指示の出し方を学ぶ
何を作りたいか。誰に向けたものか。どんなトーンで。どんな構成で。AIへの指示の精度が、そのまま成果物の質になります。
これは、マーケティングの考え方と直結しています。誰に・何を・どう伝えるかを考える力が、そのまま指示力になる。
ステップ3:チームを組む
リサーチ、デザイン、コーディング、ライティング、WordPress操作、マーケティング。それぞれの場面で、AIにどう動いてもらうかを設計する。
最初は1つの役割から始めて、慣れたら増やしていく。最終的に、6つの役割をAIに任せて、自分はディレクターに徹する。
それが、「AIチームのディレクター」です。
「自分の目的に合う学び方が分からない」という方は、何から学べばいい?——目的別の学習ルートも参考にしてください。
AIを使いこなしたい方は、体験レッスンでお話しましょう。基礎から学ぶか、AIの使い方だけを学ぶか、あなたの現在地に合わせた道を一緒に決めます。
